子供への絵本の読み聞かせにはどんな効果があるのか?と私は子供が生まれるまで疑問に思っていました。
だって、赤ちゃんは成長途中で目はあまり見えていない、パパやママの言っていることもよくわかっていないのに。
でも実際に子供が生まれたら私のそんな考えが変わりました。
私の経験をもとに、子供への絵本の読み聞かせによる効果などについてお話しします。
絵本の読み聞かせはリラックス効果がある⁉
「絵本の読み聞かせをすると、脳にどんな効果を与えるか?」という研究は数多くされています。ちょっと難しい話になってしまいますが、紹介しますね。
「『絵本の読み聞かせ』の効果の脳科学分析」という研究では、絵本の読み聞かせをすることで前頭前野における血流減少がみられ、これは聞いている人にとって「こころが癒されること」が起こったと考えています。
前頭前野は、欲求のままに行動することを抑制する、理性的な論理によって解決することをマネジメントする機能があると言われています。
他の研究でも、慣れ親しんだものを朗読しているとき、マネジメント機能をもつ前頭前野が活発に活動する必要のない出来事であったため、脳がリラックスし、血流が減少したという結果が得られたようです。
「絵本の読み聞かせ」と脳の分析をした研究ではほとんどの例で、前頭前野における血流減少が見られたと書かれていました。
絵本の読み聞かせは脳にリラックス効果があると言われています。
子供にとって、パパやママの温かい膝の上にのって、優しい声で、毎日自分の好きな絵本を読んでくれたら、それはもう言葉で表現できないくらいに心地いい、リラックスした時間になりますよね。
絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーション手段のひとつにも
また、絵本の読み聞かせとコミュニケーションの関係性についても研究がされています。
「絵本の読み聞かせと親子のコミュニケーション」の研究によると、絵本の読み聞かせを通して親子の触れ合える時間を構築し、信頼関係の形成・子供の情緒安定・読み書きの能力・物語の内容を理解しようとする力がつくといった効果があると分析しています。
つまり絵本の読み聞かせをすることによって、親は日常生活では知ることができなかった子供の一面を知ることができ、子供にとっては自分のために読んでくれるという満足感と親を独り占めできる時間を得ることができます。
さらに直接言葉では伝えることが難しかったり、言葉で説明するだけでは想像しにくい出来事を、絵本を使って伝えることもできます。
子供は絵本を通して多くのことを学んでいる
正直言って、私の家には子供の絵本はそんなにありません。図書館の絵本も子供が破いてしまいそうなので借りたこともありません。なので、家では10冊程度の本を新生児のころから繰り返しずっと読んでいます。
1歳を過ぎたころ、いつものように絵本を読んでいたら、子供が「これは手」、「これは髪の毛」、「これはバナナだ。おいしいね。」と、絵本を見ながら自分の体を触ったり、食べ物を食べる真似をしながら読み聞かせを聞いているのを見て驚きました。
私や夫が絵本を読むたび教えていたことを覚えていたのか、同じ本を読むたびに同じようにジェスチャーをしていました。できたことをほめると、子供は嬉しそうに何度も何度も真似をしていました。
絵本の読み聞かせはただ楽しく、物語を読むものだと思っていました。しかし、親子のコミュニケーションツールの一つになるとともに、子供が色々なことを学べる大切な時間だということを知りました。
忙しくて絵本を選んだり読む時間がない場合は?
日々仕事や家事をこなしながらも、子供とゆっくり過ごしたいと思いながらもなかなかできずにいるパパやママはきっと多いはず。
絵本を読んだ方がいいのは分かったけど「絵本を読むのが難しい、できない」「毎回違う絵本を準備するのが大変」というパパやママもいるでしょう。最初は私もそうでした。
けれどそんな時も、無理のない範囲でいいので、短いお話の絵本を子供と読んでみました。
また、同じ絵本でも、ちょっと声のトーンを変えたり読むスピードを変えるだけで子供は興味津々に聞いてくれました。
しかも、たった4ページの本でも色々な読み方をするだけで、回も読んでくれと頼んできます。
子供にとって何より嬉しいのは、絵本を読むこと以上にパパやママと一緒に時間を過ごせること、自分に関心を持ってくれることなのではないかと私は思います。
なので、色んな絵本やある程度ページ数のある絵本を無理してそろえる必要はありません。話の短い絵本を数冊だけでも準備してみましょう。
絵本の読み聞かせ、子供と触れ合う時間にぜひやってみてください。家族みんなが充実した時間が過ごせることを願っています。